前に「アパレル販売員、誰でもできるって思っていませんか?」という記事で、こう書きました。
いちばん大事なのは、職場の人間関係です。
今日は、その話をします。
どんなに洋服が好きでも、どんなに売るのが得意でも、ここがしんどいと続きません。たぶん、どこの職場でも同じですよね。
最初は、みんな知らない人同士
新しい人が入ってきます。
その人は、何も知りません。わたしたちのことも、お店のことも、仕事のやり方も。
わたしも、そうでした。みんな、そうでした。
ここまでは、おだやかなんです。
どこからか、期待が生まれる
でも、しばらくすると、変わってきます。
どこからか、期待が生まれてくるんです。
その人の能力以上のことを、期待してしまう。
いちばんよくあるのが、これ。
一度教えたから、もうわかっているはずだ。
「わかっているはず」の落とし穴
教えた側は、こう思っています。
だって、自分はわかっているんだもの、だから簡単。
でもね。
ゼロから始めた人は、本当に、何もわからないんです。
一度聞いたくらいでは、わかりません。わかったつもりになっているだけのこともあります。実際にやってみて、はじめて「あれ?」となるんです。
ここからズレが出てくるんです。
何回も間違えてしまうこともあると思います。
でもそれは、その子だけの問題ではなくて、教えた側の教え方の問題でもあるんです。
「わからなかったら聞いてください」の話
これも、よく言われる言葉です。
わからなかったら、聞いてくださいね。
やさしい言葉です。言っている側は、本当に親切のつもりなんです。
でもね。
わからないことが、わからないんです。
何がわからないのかがわかっている人は、もうだいぶわかっている人なんですよ。本当にゼロの人は、どこがわからないのかも、わからない。
だから聞けません、、、そして、聞かないでいると、今度はこう言われます。
なんで聞かなかったの??
……それは、聞けなかったんです。
ミルキが思うに、正しいのはこっちかな。
これは聞いたほうがいいかもしれない、と思ったら、そのときは聞いてくださいね。
これなら、聞けると思うんです。「わからない」を自分で判断しなくていいので。

聞いたら、怒られた
さらに、その先があります。
勇気を出して聞いたのに、怒られてしまう人がいるんです。
自分で調べられませんか。
……わからないから聞いたんですけどね。
今だから笑って書けますけど、言われたほうは、もう二度と聞けれなくなります、、、また怒られるんじゃないかと、、そして、聞かないまま間違えて、また言われるんです。
あの言葉『わからなかったら聞いてくださいって言いましたよね??』これ、言い方ひとつだと思うんですよ。
たとえば、こう。
アプリのここを押すと出てくるので、ちょっと調べてみてくださいね。
どうですか。やさしさ満点じゃないですか?
内容は、同じことを言っています。「自分で調べてね」と言っているんです。
でも、片方は突き放していて、もう片方は、ちゃんと道を教えてくれている。
言われたほうは、次から自分で調べられるようになります。そして、また聞きに来てくれます。
それだけのちがいなんですよね。
そして、陰口が生まれる
そこに気づかないまま時間が経つと、どうなるか。
愚痴になります。文句になります。
あの人、何回言ってもわかんないよね。
……そういう言葉が、どこからか聞こえてくるようになります。
わたしは、それを聞くたびに思います。
え、何様?
心の中でですけどね。
悪気は、ないんです
誤解のないように書いておきますね。
陰口を言う人も、きつい言い方をしてしまう人も、たぶん悪気はないんです。
自分が未熟だということに、気づいていないだけで。
教えるのって、本当はすごく難しいことなんです。だから、教える側こそ訓練がいると思うんですよ。
でも、そういう訓練ってあまりないですよね。接客の研修はあっても、「教え方の研修」って、なかなかない。
そして、こう言ってくれる人も、いないんです。
あなたは、まだ未熟だよ。
誰も言わない。言いにくいですもんね。
だから、気づけないまま続いていきます。
その人も、たぶん同じようにされてきたんだと思います。
そこが、いちばんもやもやするところです。
でも、自分がやられて嫌な気持ちになったのなら、他人にやるのはおかしいです。
誰も、言えないんです
もう少しだけ、書かせてください。
「あなたは、まだ未熟だよ」
これ、店長でも言いにくいと思います。
だって、その人自身の問題だから。
仕事ができていないとか、数字が足りないとか、そういう話なら言えるんです。「もっと高みを目指そう」も言えます。
でも、「人への接し方」は、その人の人柄の話になってしまいます。だから、誰も触れない。
これは、課題であって、問題ではないんですよね。直せるものなんです!!!
だから思うんです。
そこを学べる場が、何かあったらいいのにって。
接客の研修があるように、教え方の研修があったら。言い方を学べる時間があったら。
きっと、みんながいちばん働きやすい場所になるんじゃないかな。
いい人から、辞めていく
もうひとつ、どうしても書いておきたいことがあります。
タスクはたくさんあります。作業量も、本当に多いです。
少ない人数で回しているので、みんなで協力しないと、絶対に終わりません。終わらないんです、ひとりでは。
なのに、いちばん抜けているのが、そこなんですよね。
協力するという、ただそれだけのことが。
そして、そういう場所からは、いい人から辞めていきます。
気づける人ほど、しんどくなってしまうからだと思います。
仕事ができる人は、残ります。ちゃんと作業もこなします。でも、まわりへの気配りの部分が抜けている人のほうが、多く残ってしまう。
馬鹿にしているわけではないんです。本当に。
ただ、もったいないなと思うんです。
その人も、もっとできる人になれるのに。
……とはいえ。
これは、わたしひとりがどうこうできる問題ではありません。
できることといえば、困っていそうな人をフォローすること。きつい言い方をしないこと。それくらいです。
辞めていく背中を見送るのは、もう何度目かわかりません。

わたしも、されてきました
ここまで書いてきましたが。
わたしも、同じことをされてきました。
できなかった日も、何回も間違えた日も、ちゃんとありました。たぶん、どこかで同じように言われていたと思います。
見ていないのに、評価だけはされることもあります。
……へえ、と思います。心の中でですけどね。
だから、見ていられないんですよね。
すれちがいは、期待から始まる
まとめます。
人間関係がしんどくなる始まりは、たいてい「期待」です。
一度教えたから、わかっているはず。これくらいできるはず。前にも言ったのに。
その「はず」が、ずれを生みます。ずれが、陰口になります。
最初はみんな、知らない人同士なんですよ
毎日そんなことを考えながら、売り場に立っています。
だから、こうして書いているのかもしれません。

……じゃあ、どうしたらいいのか。
その話は、次に書きますね。
今日もお疲れさま!🍓
※このブログはフィクションです。登場する人物・お店はすべて架空のものです。


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